「急に景色がぐるぐる回って怖かった」「静かになると、キーンという音が気になる」「まためまいが起きたらどうしよう…」そんな不安を感じていませんか?
めまいや耳鳴りは、周りからは見えにくいもの。仕事や家事に集中できなかったり、眠れなかったり。いつもの生活を送るだけでも大変な日がありますよね。
まず大切にしてほしいのは、耳や体の状態を医療機関で確認すること。そのうえで、首や肩のこわばり、眠りのこと、疲れやすさなど、毎日のつらさにも目を向けていきませんか。
この記事では、受診したほうがよいサインや、めまい・耳鳴りとの付き合い方、東洋医学の考え方、そして鍼灸で一緒に考えられるケアについて、できるだけやさしくお伝えします。
最初に確認|この記事より受診を優先するサイン
- 急に聞こえが悪くなった、片耳が急につまった感じがする。耳鳴り・めまいを伴う場合も、突発性難聴などを考え、できるだけ早く耳鼻咽喉科へ相談してください。当日中を目安に連絡し、受診先が見つからない場合は救急外来へ相談しましょう。
- めまいと一緒に、ろれつが回らない、手足のまひ、物が二重に見える、激しい頭痛、意識の異常がある場合は、救急要請を検討してください。自分で運転しないでください。
- 脈に合わせて鳴る耳鳴り、頭をけがしたあとの耳鳴り、激しいめまいや嘔吐が続く場合も、速やかに医療機関へ相談してください。
「きっと疲れているだけ」と我慢せず、気になる症状は早めに医療機関へ相談してくださいね。鍼やセルフケアより、受診を優先したほうがよい場合があります。
めまいと耳鳴りは、同じ原因とは限りません
めまいといっても、「ぐるぐる回る」「ふわふわ浮くような感じ」など、感じ方はさまざまです。耳鳴りも「キーン」「ジー」「ザー」など、人によって聞こえ方が違います。二つが同時に起こることもありますが、必ずしも同じ原因とは限りません。
| 感じ方 | 知っておきたいこと | 相談のポイント |
|---|---|---|
| 寝返りなどで、短くぐるぐるする | 良性発作性頭位めまい症などが考えられます。一般にこの病気自体は、難聴や耳鳴りを伴いません。 | どの動作で起きるか、どのくらい続くかを耳鼻咽喉科で伝えましょう。 |
| めまいと、耳鳴り・聞こえの変化がある | メニエール病など、内耳の病気を調べる必要があります。突然の難聴は早期評価が必要です。 | 左右差、耳のつまる感じ、聞こえの変化を必ず伝えてください。 |
| 耳鳴りが続く | 聞こえの低下や耳の病気、薬の影響など、複数の可能性があります。 | 片耳か両耳か、脈と一致するか、睡眠への影響を伝えましょう。 |
| ふらつきが続く・繰り返す | 耳以外の原因も含めた評価が必要な場合があります。感じ方だけで原因は決められません。 | 初めてか、以前との違い、頭痛やしびれなどの有無も伝えてください。 |
こちらの表は、ご自身の症状を整理するためのものです。病名を決めるものではありませんので、気になることは診察時に相談してくださいね。
参考:日本耳鼻咽喉科頭頸部外科学会:めまいの原因・治療法/英国国民保健サービス:耳鳴り
たとえば、寝返りで起こるめまいには耳石の位置を戻す治療が役立つことがあります。耳鳴りには、聞こえの検査や原因に合わせた治療、補聴器や認知行動療法などが選択肢になることも。症状が似ていても、合う対応は人それぞれです。
「ストレスのせい」で終わらせないことが大切
「忙しくなると耳鳴りが気になる」「寝不足の日はふらつきやすい」。そんなふうに感じることはありませんか? メニエール病ではストレスや過労、睡眠不足が発作に関わると考えられています。耳鳴りでも、睡眠やストレスへのケアが助けになることがあります。
参考:日本耳鼻咽喉科頭頸部外科学会:メニエール病/英国国民保健サービス:耳鳴りへの対処
でも、ここはぜひ知っておいてほしいところです。ストレスが関係することと、「気のせい」「考えすぎ」ということはまったく別。つらいときに「気にしないで」と言われても、そう簡単にはいかないですよね。
耳のことは医療機関で確認しながら、「最近しっかり休めているかな」「肩に力が入っていないかな」と、毎日の過ごし方も一緒に振り返ってみましょう。どちらも大切にしてよいのです。
原因と、つらさに関わる要素を分ける
首や肩がつらい日と、耳鳴りが気になる日が重なることもあります。ただ、首こりや自律神経だけが原因だと決めることはできません。気になることをひとつずつ伝えて、必要な検査とケアにつなげましょう。
東洋医学では、耳だけでなく体全体を大切にします
東洋医学では、耳だけを切り離して考えるのではなく、体全体の状態にも目を向けます。体のつながりを「経絡(けいらく)」としてとらえたり、ツボへの反応を参考にしたりする考え方です。北里大学の鍼灸外来でも、体全体と個々の症状の両方をみる方法が紹介されています。
たとえば、「最近、眠れていますか?」「食事はとれていますか?」「首や肩がつらくありませんか?」「不安で外出を控えていませんか?」。耳の症状だけでなく、こんな普段のことも大切な手がかりになります。
RE:LICOでも、症状だけを見るのではなく、その症状と毎日を過ごしているあなた自身のことを大切にしたいと思っています。
経絡の説明と、医学的な診断は別です
「経絡」や「巡り」は、東洋医学ならではの体のとらえ方です。耳の病気の原因を診断したり、聴力検査や脳の検査に代わったりするものではありません。医療機関での診療も大切にしながら、無理なく取り入れていきましょう。
今日からできる、無理のないセルフケア
① めまいの最中は、まず転倒を防ぐ
めまいが起きたら、まずは安全な場所で座るなどして、転ばないことを優先してくださいね。立ち上がるときもゆっくりと。ふらつきがある間は運転や危険な作業を避けましょう。初めての強い症状や、いつもと違う症状があるときは、冒頭の受診の目安を確認してください。
② 自己流の「めまい体操」は、診断のあとに
めまいの種類によっては、頭を動かす治療やリハビリが役立ちます。ただ、方法を間違えると負担になることも。動画を見て自己流で行うより、まず診断を受け、専門家に教わってから始めるのがおすすめです。
③ 耳鳴りが気になる夜は、静けさを調整する
夜、静かになるほど耳鳴りが気になってしまうこともありますよね。そんなときは、小さな環境音や穏やかな音楽を流してみるのも一つの方法です。大きな音で耳鳴りを消そうとせず、心地よい音量にしてください。耳を治す方法ではありませんが、少しでも過ごしやすくするための工夫です。
④ 眠りと休息も、診療の相談材料にする
寝る前は少しゆったり過ごす、カフェインをとる時間を見直す、大きな音を避けるなど、できそうなことからで大丈夫です。「眠れない」「外出が不安」といった気持ちも、遠慮せず医師に伝えてください。心の負担を和らげる支援は、症状を気のせいとして扱うものではありません。
③④の参考:英国国民保健サービス:耳鳴りのセルフケア/英国の診療情報:耳鳴りへの支援
⑤ 症状を「短く」記録する
「いつから?」「片耳? 両耳?」「めまいは何分くらい続く?」「聞こえ方に変化はある?」。そんなことを、スマートフォンやメモに短く残しておくと、受診のときに役立ちます。一日中症状を気にし続けなくても大丈夫。伝えたいことだけ、少しずつ整理してみましょう。
RE:LICOで、体のつらさも一緒に考えませんか?
耳鼻咽喉科で診てもらっているけれど、「首や肩もずっと張っている」「緊張して、ゆっくり休めない」と感じる方もいらっしゃると思います。
そんなときは、耳の症状と一緒に感じている、体のつらさにも目を向けてみませんか。RE:LICOでは、鍼灸を通してそのお手伝いができないか、一緒に考えていきます。
鍼を相談するときの、三つの視点
今、何がいちばんつらいかを教えてください。 耳の症状はもちろん、首肩のこわばりや眠りにくさ、疲れやすさも、どうぞ遠慮なくお話しください。
鍼でどんなことをケアしたいか、一緒に決めましょう。 たとえば、耳鳴りをなくすと約束するのではなく、同時に起きている首肩の痛みなどをどうケアするか考えます。鍼が一部の痛みに役立つ可能性は研究されていますが、耳鳴りやめまいへの効果が同じように証明されているわけではありません。
そのときの体調や変化に合わせて見直しましょう。 合わないと感じたときは、無理に続ける必要はありません。聞こえ方が急に変わったり、症状が悪化したりした場合は、まず医療機関へ相談してくださいね。
参考:厚生労働省「統合医療」情報発信サイト:鍼治療と痛みの研究
耳の診療を大切にしながら、首肩のつらさや心身の緊張も一緒にケアしたい。 そんな方に、RE:LICOの鍼灸も選択肢の一つとして知っていただけたらうれしいです。ただし、めまいや耳鳴りがなくなること、聴力が回復することをお約束するものではありません。
鍼について、わかっていること・まだわからないこと
鍼のことを調べると、「よさそう」という情報も、「本当に効くの?」という声も見かけますよね。大切なのは、期待できることと、まだわかっていないことの両方を知って、ご自身が納得できる方法を選ぶことです。
耳鳴りへの効果は、確立していません
耳鳴りと鍼については、症状が和らぐ可能性を示した研究もあります。ただし、研究の数や方法には課題があり、まだはっきりした結論は出ていません。
英国の診療情報でも、鍼は耳鳴りそのものの治療として推奨されていません。 そのため、耳鼻咽喉科での治療や聞こえのサポート、認知行動療法などに代わるものとして考えないことが大切です。
参考:耳鳴りに対する鍼の系統的レビューの概観(2022年)/英国の診療情報:推奨されない耳鳴り治療
メニエール病の研究を、すべてのめまいに当てはめない
2024年に発表されたメニエール病の研究をまとめた報告では、鍼を受けた方々に症状の改善がみられたという結果もありました。一方で、研究数が少ないなどの課題があり、生活への支障がどれくらい改善するかについて、根拠の確かさは「非常に低い」と評価されています。
この研究は主にメニエール病を対象とし、薬と鍼を組み合わせたものが中心です。すべてのめまいに当てはまるわけではなく、鍼で聴力が戻るといえるものでもありません。
参考:メニエール病に対する鍼の系統的レビュー・メタ解析(2024年)
「耳の血流や自律神経が整うから治る」とも言い切れません
鍼が神経や体の組織にどのように働くのかは、今も研究が続いています。ただ、「血流や自律神経に働くから、めまいや耳鳴りが治る」とまでは言い切れません。 研究の結果は、RE:LICO独自の施術の効果を直接確かめたものでもありません。
ご相談のときに、聞かせてほしいこと
病院での診療と鍼灸を組み合わせて考えるときは、今の状態を共有できると安心です。「何を話せばいいかな?」と思ったら、次のことを教えてください。
- 発症のしかた:いつから、突然か徐々にか、片耳か両耳か。
- 耳の診療状況:診断名、聴力検査の結果、現在の治療や薬。
- いちばん困る場面:通勤、家事、寝る前、会話など。
- 一緒につらいこと:首肩の痛み、睡眠、不安、疲れなど。
- ケアの目標:症状だけでなく、何を楽にできるようになりたいか。
鍼の安全性も確認しましょう
鍼にも、内出血や気分不良、まれに感染や臓器損傷などのリスクがあります。持病や服用中のお薬、妊娠の可能性、以前の施術で気分が悪くなった経験などがあれば、事前にお知らせください。衛生面や刺激の強さについても確認しながら、無理のない施術を考えます。耳の中に鍼を刺したり、ご自身で鍼をしたりすることは避けてください。
めまい・耳鳴りと鍼について、よくある質問
急に耳鳴りが始まりました。先に鍼を受けてもよいですか?
急に始まった耳鳴りは、まず耳鼻咽喉科へ相談してくださいね。特に聞こえにくさや耳のつまる感じがある場合は、早い対応が大切なことがあります。強いめまいや、ろれつが回らない・手足が動かしにくいなどの症状があれば、救急での評価が必要です。
病院で「異常なし」と言われました。気のせいなのでしょうか?
いいえ、気のせいと決めつけなくて大丈夫です。検査で原因がはっきりしなくても、感じているつらさは大切なこと。眠りや生活への影響も、医師に話してみてください。聞こえ方が新しく変わったり症状が強くなったりしたときは、もう一度相談しましょう。
首肩をほぐせば、めまいや耳鳴りも治りますか?
首肩がほぐれると楽に感じることはありますが、それだけで耳の病気が治るとはいえません。耳の状態は医療機関で確認しながら、首肩のつらさには別のケアを考えていきましょう。
薬と一緒に鍼を受けられますか?
お薬の種類や体調によって、注意したほうがよい場合があります。服用中のお薬を教えていただき、必要に応じて主治医にも確認しましょう。鍼を受けるからといって、お薬を自己判断でやめたり減らしたりしないでくださいね。
何回で耳鳴りがなくなりますか?
「できれば早く楽になりたい」と思いますよね。ただ、耳鳴りへの鍼の効果はまだ確立しておらず、何回でなくなるかはお伝えできません。まずは何に困っていて、どんな変化を目指したいかをお聞きし、体調をみながら続け方を一緒に考えます。
まとめ|耳の診療も、毎日の体のケアも大切に
急に聞こえにくくなったときや、めまいに神経症状が伴うときは、まず医療機関へ。
めまいと耳鳴りにはさまざまな原因があり、必要な対応も人それぞれです。
ストレスや首肩のこわばりが気になっても、それだけを原因と決めつけずに考えましょう。
耳の診療を受けながら、眠りや肩のつらさなど、日々の暮らしも少しずつ整えていきましょう。
鍼でできることには限界もあります。納得しながら、ご自身に合うケアを選んでくださいね。
「まためまいが起きたらどうしよう」「耳鳴りが気になって休めない」。そんな毎日が続くと、気持ちまで疲れてしまいますよね。どうか一人で抱え込まず、まずは耳の状態を確かめてください。そのうえで、少しでも穏やかに過ごせる方法を、一緒に探していきましょう。
今のつらさも、不安な気持ちも。どうぞお聞かせください。
RE:LICOでは、耳鼻咽喉科での診療を大切にしながら、首肩のこわばりや休みにくさなど、体全体のお悩みにも耳を傾けています。「こんなことも相談していいのかな?」と思うことも、遠慮なくお話しくださいね。
鍼でめまいや耳鳴りが治ること、聴力が回復することをお約束するものではありません。それでも、今のあなたに合ったケアを考える時間を大切にしたいと思っています。
本記事は一般的な情報提供であり、個別の診断・治療方針に代わるものではありません。施術の適否や反応には個人差があります。
RE:LICOは、御殿場院と沼津院の2拠点でご相談をお受けしています。
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ドリームパレス2A(2階)
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※祝日休診・完全予約制
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神奈川県川崎市生まれ、静岡県沼津市育ち。スポーツ専門学校卒業後、山梨県の整体院で10年間にわたり修業を重ね、御殿場市で整体・鍼灸RE:LICO(リリコ)【旧長澤健康院】を開業しました。
御殿場に開院以来15年以上にわたり、 痛み・しびれ・麻痺などのお悩み に向き合ってきました。つらい症状そのものだけでなく、日常生活の不便さや不安なお気持ちにも寄り添いながら、お一人おひとりのお身体に合わせた施術を心がけています。
また、自身が長年悩んだアトピーを克服した経験をきっかけに、アレルギー体質や慢性的なお悩みを抱える方のサポートにも力を入れています。現在は御殿場院と沼津院を運営し、静岡県東部を中心に活動しています。
睡眠・栄養・ストレスなど、身体全体を整えることを大切にしながら、慢性的な痛み、神経症状、麻痺に伴う不調など、 長く続く症状の根本改善 を目指して日々施術に取り組んでいます。
また、株式会社ファンクショナルマッサージとの連携を通じて、講師活動や研修にも携わり、知識と技術の研鑽を続けています。


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