「手足が冷えるのに、夜はなかなか眠れない」「しっかり休んだつもりでも、朝からだるい」「検査では異常なし。でも、調子がよいとは言えない」――そんな毎日を過ごしていませんか。
病名がはっきりしないと、「気にしすぎなのかな」「このくらい我慢するべきかな」と、自分のつらさを後回しにしてしまうこともあるでしょう。
けれど、検査で原因が見つからないことと、不調がないことは別です。つらさを、気合いや性格の問題にする必要はありません。
この記事では、東洋医学の「経絡(けいらく)」と「ツボ」という視点から、いくつもの不調を一緒に見つめる考え方を紹介します。最後に、RE:LICOの鍼を、体を整える選択肢として考えてほしい理由もお伝えします。
まずは、今の状態を振り返ってみましょう
- 手足の冷えが気になり、寝つくまでに時間がかかる
- 眠りが浅く、翌朝も疲れが残る
- 首や肩がこわばり、休んでも力が抜けにくい
- 疲れやすさと一緒に、胃の重さや食欲の変化も気になる
- 忙しい日や気を張った日のあとに、調子を崩しやすい
- 不調を一つずつ説明するのが難しく、「なんとなくつらい」と感じる
これは診断用のチェックではありません。「何が」「いつ」「どんなときにつらいか」を整理するための入り口です。当てはまる数で病気や経絡の状態は判断できません。
「異常なし」でも、つらさは確かにある
だるさ、頭の重さ、眠りにくさなど、本人は困っているのに、検査だけでは原因を説明しきれない症状があります。こうした訴えは「不定愁訴」と呼ばれることもありますが、それ自体が、原因を特定した病名というわけではありません。
英国の公的医療機関も、原因が十分に説明できない身体症状について、「症状は実在し、生活に影響する」と説明しています。「異常なし」と言われたあとも、つらさを相談してかまいません。
一方で、「検査で異常がなかったから、これからも病気の心配はない」とは言い切れません。疲れやすさには睡眠の問題、薬の影響、貧血や甲状腺の病気などが関わる場合もあります。症状が続く、強くなる、生活に支障があるときは、受けた検査の内容も含めて医師に相談することが大切です。
大切にしたいこと
必要な検査や治療を大切にすることと、日々の体調を整えることは、両立できます。東洋医学は「病院ではわからない本当の原因を見抜く魔法」ではなく、体の状態を別の角度から整理するための視点です。
経絡とは?体をつながりで見る東洋医学の地図
東洋医学では、体の働きを支える「気(き)」や「血(けつ)」が巡り、体の内側と表面、各部位を結んでいると考えます。その通り道として説明されるのが、経絡です。
たとえるなら、経絡は体の状態を読み解くための「地図」です。冷えだけ、眠りだけ、肩の張りだけを見るのではなく、「どんな不調が一緒に出ているのか」「いつ強くなるのか」を手がかりに、全体像をとらえます。
経絡上にあるポイントは「経穴(けいけつ)」、一般には「ツボ」と呼ばれ、体の反応を観察する場所や、鍼灸の刺激点として用いられます。
参考:東京医療福祉専門学校:東洋医学の基礎知識/北里大学:鍼灸外来について
「経絡=血管や神経」ではありません
ここでいう「巡り」や「滞り」は、東洋医学の説明です。血管の詰まりや血栓を意味するものではなく、経絡を血管・神経・リンパ管と同一視することもできません。「気」も、そのまま自律神経や栄養の数値に置き換えられる概念ではありません。
「滞り」だけではない、不調の見方
タイトルでは「経絡の滞り」と表現しましたが、東洋医学でも、すべての不調を「詰まっているから」とは考えません。巡りの偏りを見る場合もあれば、体を支える働きの不足を見る場合もあります。
その違いを知っておくと、「とにかく温める」「強く押して流す」といった一つの方法に頼りすぎず、自分の状態を振り返りやすくなります。
| 見方 | 伝統的な意味 | 相談するときの手がかり |
|---|---|---|
| 気の滞り | 体の働きや巡りが、のびやかに保たれていないとみる考え方 | 気を張る場面と不調の関係、こわばりや張りの出方など |
| 気・血の不足 | 体を動かし、養う働きが足りないとみる考え方 | 疲れ方、休んだあとの変化、食事や睡眠の状況など |
| 寒熱や水分の偏り | 冷えと熱、水分のあり方のバランスに着目する考え方 | 冷え・ほてりを感じる場所や時間帯、むくみの出方など |
この表は伝統的な考え方の紹介であり、自己診断の基準ではありません。「血の不足」は医学的な貧血と同じ意味ではなく、症状だけでタイプを決めることもできません。
つまり、目指したいのは「自分はこのタイプ」と決めつけることではなく、いまの体には、休むこと・動くこと・相談することのうち、何が必要なのかを考えることです。
ツボは、不調を相談する手がかり
「冷えにはこのツボ」「眠れないときはこのツボ」という情報を見かけることがあります。入り口としてはわかりやすい一方で、同じ悩みでも、背景や体調は人によって違います。
東洋医学の見立てでは、気になる症状に加え、食欲や睡眠、冷えの感じ方、体に触れたときの反応なども合わせて考えます。ツボは、決まった効果を呼び出す「スイッチ」というより、体の状態を考えるための接点ととらえるとよいでしょう。
北里大学の鍼灸外来でも、身体のバランスを整える「本治法」と、症状に応じた「標治法」を併用する経絡治療が紹介されています。目の前のつらさと、全体の状態の両方を大切にするという発想です。
参考:北里大学:経絡治療の説明
強く押せば、流れるわけではありません
「滞り」という言葉から、痛いほど押したり、自己流で鍼を刺したりする必要はありません。この記事はツボへの刺鍼や強い刺激を勧めるものではありません。不調があるときほど、刺激の量や場所は専門家に相談してください。
症状を一つずつ追うより、生活の流れを振り返る
「冷えるから温める」「眠れないから寝ようと頑張る」「疲れるから気合いを入れる」。それぞれの対処を増やすほど、かえって毎日が忙しくなってしまうこともあるのではないでしょうか。
そんなときは、症状の数だけ対策を増やす前に、一日の中で何が続いているのかを振り返ってみてください。
- 仕事が長引いた日は、夕食も就寝も遅くなっていないか
- 日中の眠気をしのぐため、夕方以降もコーヒーを飲んでいないか
- 眠れないことへの心配で、寝床に入っても気を張っていないか
- 不調が気になって、休む時間まで情報を探し続けていないか
これは「生活が悪いから不調になった」と責めるための問いではありません。いちばん負担になっているところを、一緒に見つけるための問いです。
睡眠には、ストレス、寝室の環境、カフェインや飲酒、痛みなど複数の要因が関わります。経絡の視点と生活の記録を組み合わせる際も、すべてを一つの原因で説明せず、必要な医療につなげる姿勢が大切です。
今日からできる、無理のないセルフケア
① 眠ろうと頑張るより、朝の時刻をそろえる
毎日できる範囲で起きる時刻をそろえ、眠気が来てから寝床へ。寝る前は、画面や仕事から少し距離を置き、静かに過ごす時間をつくってみましょう。眠れない自分を責めないことも大切です。
② 冷えへの対処は「心地よさ」を目安に
衣服や寝具を調整して、寒さを我慢しない環境をつくりましょう。温めればすべて解決すると考えるのではなく、冷える場所・時間帯・一緒に出る症状もメモしておくと、相談の手がかりになります。
③ 動く量は、いまの体力に合わせる
無理のない散歩や、同じ姿勢の合間に体を動かすことから。体調や能力に合わせた活動と、十分な休息の両方を考えましょう。活動すると強く具合が悪くなる場合は、運動量を増やすより医師への相談を優先してください。
④ 食事とカフェインのとり方を振り返る
食事を極端に制限したり、疲れをカフェインでしのぎ続けたりしていないか確認を。特に夜のコーヒー・お茶・飲酒は、睡眠との関係を振り返るポイントです。薬やサプリメントを使っている場合も、相談時に伝えてください。
①③④の参考:不眠へのセルフケア/疲れ・倦怠感への対処
⑤ 「つらさ」と「できたこと」を短く記録する
「寝つくまでの感覚」「朝のだるさ」「冷えが気になる時間」に加え、「買い物に行けた」「途中で休まず家事ができた」なども一言で残してみましょう。完璧な記録は不要です。症状だけでなく、暮らしの変化も相談材料になります。
RE:LICOの鍼を、よい選択肢として考える理由
ここまで見てきたのは、「冷え」「眠り」「だるさ」をばらばらの悩みにせず、いまの体の状態をまとめて相談するという考え方です。そのための選択肢として、RE:LICOの鍼を知っていただきたいと考えています。
鍼は、細い鍼で体に刺激を与える施術です。神経系や鍼を刺した周囲の組織への作用などが研究されていますが、作用のすべてが解明されているわけではありません。
鍼を相談する価値は、こんなところにあります
一つの症状だけでなく、全体の困りごとを伝えられること。
「冷えだけ」「不眠だけ」と切り分けず、気になることをまとめて話す入り口になります。
東洋医学の視点で、体の状態を振り返れること。
経絡やツボの見方は、自分の不調を整理し、ケアを考えるための一つの視点です。
医療や生活改善と併せて検討できること。
必要な検査・治療を続けながら、補完的なケアとして自分に合うかを相談できます。
「何となく不調だから、相談するほどではない」と遠慮する必要はありません。受診歴、服用中の薬、いちばん困る時間帯なども含めて、まずは言葉にしてみてください。
必要な医療を大切にしながら、体全体を見つめ直す。そのために、RE:LICOの鍼は非常によい選択肢だと考えています。これは、すべての症状への効果や、他の施術より優れていることを保証する意味ではありません。
鍼の研究でわかっていること・まだ言えないこと
「経絡を整えると、冷えも不眠もだるさも全部よくなる」と言い切ることはできません。伝統的な見立てと、臨床研究で確認された効果は、分けて考える必要があります。
眠りについては、改善の可能性を示す研究があります
2025年に発表された慢性不眠の研究をまとめた論文では、偽鍼と比較して、本人が評価する睡眠の質や不眠の重さの改善が報告されています。一方、総睡眠時間には統計的に有意な差がなく、客観的な睡眠指標への効果には不確実性が残りました。
これは慢性不眠を対象とする研究であり、「冷え・だるさを含む不調全体に効く」「RE:LICOで同じ結果が得られる」と示したものではありません。
参考:慢性不眠に対する鍼の系統的レビュー・メタ解析(2025年)
「自律神経が整うから、すべて解決」とは言えません
鍼が神経系に影響する可能性は研究されています。ただし、それをもって、冷え・不眠・倦怠感の原因がすべて自律神経にある、鍼で必ず正常になると結論づけることはできません。症状ごとの評価と、施術後の実際の変化を大切にする必要があります。
参考:厚生労働省「統合医療」情報発信サイト:作用の研究と限界
安全性と受診について
鍼はリスクがゼロの施術ではありません。不適切な施術では感染症や臓器損傷などの重大な問題が起こることがあります。持病、服薬、妊娠の可能性、鍼への不安は、事前に施術者へ伝えてください。
鍼を受けるために、医療機関への相談を後回しにしないでください。原因不明の疲れが続く、症状が悪化する、体重が減る、日常生活が難しいといった場合は、改めて医師へ。眠れない状態が続く場合も、睡眠の評価や認知行動療法などを含めて相談できます。
冷え・眠れない・なんとなく不調のよくある質問
- 検査で異常なしと言われました。それでも相談してよいですか?
はい。つらさがあるなら、相談してかまいません。受けた検査や医師からの説明も伝えてください。新しい症状や悪化があれば、「前に異常がなかったから」と決めつけず、医療機関で再評価を受けることも大切です。
- 経絡が滞っているか、自分でわかりますか?
冷えや眠りにくさだけで判断することはできません。ツボを押したときの痛みだけでも診断はできません。経絡は東洋医学の見立ての枠組みであり、医学的な検査の代わりにはなりません。
- 鍼を受ければ、睡眠薬をやめられますか?
鍼を受けることと、薬を減らせることは別です。処方薬を自己判断で中止・減量しないでください。薬に関する変更は、処方した医師と相談して決めることが必要です。
- 何回受ければよいですか?
この記事だけで必要な回数は決められません。症状の経過や医療機関での評価、施術への反応によって異なります。「朝のだるさ」「日中できること」など、確認する目標を決めて相談しましょう。改善が乏しい、または悪化する場合は、受診やケアの見直しが必要です。
- 冷えも不眠も、まとめて相談して大丈夫ですか?
はい。いちばん困ることから話し、そのほかの症状も伝えてください。ただし、まとめて相談できることと、すべてに同じ原因・同じ効果があることは違います。それぞれに必要な対応を考えていきます。
まとめ|不調をばらばらにせず、体全体を見つめる
- 「異常なし」は「つらくない」という意味ではありません。
- 経絡は、体のつながりを考える東洋医学の地図です。血管の詰まりや、確定した病気の原因を示すものではありません。
- 「滞り」だけでなく、不足や偏りも含め、体の状態を見ていくのが東洋医学の発想です。
- 冷え・眠り・疲れ方をまとめて振り返り、必要な検査や治療と日々のケアを両立させましょう。
- 鍼には睡眠の改善の可能性を示す研究がありますが、効果には限界や不確実性もあります。
不調を感じるたびに、「また一つ困りごとが増えた」と思わなくてよいのです。「どんなときにつらいのか」「何ができるようになりたいのか」。そこから、体との向き合い方を考えてみませんか。
「なんとなくつらい」を、そのまま相談してください。
症状を一つずつ追いかけるだけでなく、体と生活の流れを見つめ直したい。そんな方にとって、RE:LICOの鍼は、非常によい選択肢だと考えています。
必要な医療を大切にしながら、ご自身に合うケアを考える一歩として、まずは今の困りごとをお聞かせください。
施術による変化には個人差があり、効果を保証するものではありません。本記事は一般的な情報提供であり、個別の診断・治療方針に代わるものではありません。
RE:LICOは、御殿場院と沼津院の2拠点でご相談をお受けしています。
通いやすい院の詳細・アクセスをご確認ください。
ドリームパレス2A(2階)
長島文宝堂さま隣の建物2階
駐車場6台完備
※祝日休診・完全予約制
マルトモビル4F
近隣に提携駐車場あり
※祝日休診・完全予約制
神奈川県川崎市生まれ、静岡県沼津市育ち。スポーツ専門学校卒業後、山梨県の整体院で10年間にわたり修業を重ね、御殿場市で整体・鍼灸RE:LICO(リリコ)【旧長澤健康院】を開業しました。
御殿場に開院以来15年以上にわたり、 痛み・しびれ・麻痺などのお悩み に向き合ってきました。つらい症状そのものだけでなく、日常生活の不便さや不安なお気持ちにも寄り添いながら、お一人おひとりのお身体に合わせた施術を心がけています。
また、自身が長年悩んだアトピーを克服した経験をきっかけに、アレルギー体質や慢性的なお悩みを抱える方のサポートにも力を入れています。現在は御殿場院と沼津院を運営し、静岡県東部を中心に活動しています。
睡眠・栄養・ストレスなど、身体全体を整えることを大切にしながら、慢性的な痛み、神経症状、麻痺に伴う不調など、 長く続く症状の根本改善 を目指して日々施術に取り組んでいます。
また、株式会社ファンクショナルマッサージとの連携を通じて、講師活動や研修にも携わり、知識と技術の研鑽を続けています。


コメント